遺言書の書き方を知っていますか?

今までに、1度くらいは遺言書を書いてみようかな?と考えた人は少なくないと思います。ただ、実際に遺言書を書いたという人は、とても少ないようです。
欧米では、遺言を書くことがごく普通の習慣になっています。なぜ、日本人は遺言を書く人が少ないのでしょう?
ひとつの理由として、「遺言書」という言葉は聞いたことがない人がいないくらいポピュラーな言葉ですが、具体的に遺言書ってどういうものなの?どうやって書くの?と聞かれて答えられる人は少ないのではないでしょうか。
「遺言書がどういったものか分からないから書かない」これが理由で遺言書を書くのをやめてしまった方もいらっしゃるかと思います。
なので今日は、「どうやって書くの?」という問題を解決していきたいと思います。

まず遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の大きく分けて三つに分けることが出来ます。
「自筆証書の書き方」
自筆証書遺言とは、遺言者が遺言書の全文・日付・氏名を自筆し、押印して作成する方式です。(現在では、遺言書に添付する財産目録については自筆しなくても良いことになっています。)
自筆証書遺言は特別な手続きをする必要がないため、いつでもどこでも作成することが出来ます。
書き終わった遺言書については勝手に開封してはいけません。開封する場合には、家庭裁判所に遺言書を提出し、検認というものを行う必要があります。
なお、令和2年7月から「法務局における自筆証書遺言に係る遺言書の保管制度」が開始されました。
こちらを利用していただくと家庭裁判所の検認を経ることなく、相続開始後に遺言書の証明書の交付請求・遺言書の閲覧請求が可能になります。
「公正証書遺言の書き方」
公正証書遺言とは、二人以上の証人の立ち合いのもと、公証人が遺言者から遺言内容を聞き取りながら作成する方法です。公正証書を作成するには遺言者本人であることを証明するための実印と印鑑証明書を用意し、二人以上の証人と一緒に公証役場へ行きます。そして、公証人に遺言の内容を伝え、遺言書を作成してもらいます。
遺言者がなくなったら最寄りの公証役場に行き、遺言書の内容を確認して相続手続きへと移ります。
「秘密証書遺言の書き方」
秘密証書遺言とは、遺言者が作成した遺言を二人以上の証人と一緒に公証役場へ持ち込み、遺言書の存在を保証してもらう方法です。
秘密証書遺言は、署名と押印だけ遺言者が行えば、遺言書をパソコンで作成したり、代筆してもらっても問題ありません。遺言書は遺言者本人自身で保管します。秘密証書遺言も自筆証書遺言と同様に勝手に開封してはいけません。
開封する場合には、家庭裁判所に遺言書を提出し、検認をしてもらう必要があります。

今回は、一番手軽な「自筆証書遺言」の文例を紹介いたします。

この文例は、自筆証書遺言のため「文字数を少なく」して「内容をシンプル」にしています。
実際には、この文例にプラスして「予備的遺言」「予備の遺言執行者」「遺言執行者の権限」などの条件がプラスされたり、財産目録が添付されることがあると思います。
財産目録については、自筆証書遺言と同一の紙に記載するのではなく、別紙で作成する必要があります。

また、「自筆証書遺言」の場合は手軽に書くことができるのがメリットですが、遺言に不備があった場合には効力が発生しなくなってしまうこともありますので、お手数でも書き終わった際には、弁護士・司法書士・行政書士などの専門家に一度チェックしてもらうことをお勧めいたします。
そのほか、遺言書を書き始めたものの途中で分からないことが出てきてしまった場合もぜひ専門家へお尋ねください。
もちろん、当事務所でもご相談は受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

今回は、「自筆証書遺言」についてお伝えいたしましたが、いかがでしたか?
なんとなく、ぼんやりだったイメージが、少し具体的に見えるようになっていただけていただら幸いです。
「自筆証書遺言」については、今年の法改正で「法務局での保管制度」が始まっておりますので、そちらについてはまた改めてお知らせいたします。そして「公正証書遺言」や「秘密証書遺言」につきましても今後随時更新いたします。

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