介護保険〜ケアマネージャー・ケアプラン篇〜

日本の介護保険にあるケアマネージャー(介護支援専門員)制度は、イギリスの模倣と呼ばれることがありますが、実際は全く違うものです。
イギリスでは、ケアマネージャーは自治体雇用なので、雇用者が利用者よりも自分の雇い主である自治体の利益を守るように振る舞っていたため、自治体の負担を減らすように利用抑制にまわることが多かったのです。
それを知っていた障害者団体は、当初ケアマネージャーの導入に猛反対しました。

しかし、日本のケアマネージャーはイギリスと違って自治体雇用ではありません。ケアマネージャーは使ってもいいですし、使わなくても良いようになっています。
費用もかからないですし、少し自分とは合わないと感じたら担当を変更することができます。
では、日本のケアマネージャーとはどんな人なのかお伝えして参ります。

ケアマネージャーとは

要介護者または要支援者が、心身の状況に適した介護サービスを利用できるように、ケアプランの作成や自治体・サービス事業者間(医療・介護・看護)の調整(ケアマネジメント)などを行うのが主な仕事です。
介護保険制度上では「介護支援専門員」と呼ばれています。

介護サービスは種類も豊富で、住んでいる地域にどのようなサービス事業者がいるのか分からないことが多いので、ケアマネージャーは豊富な知識と経験をもとに、利用者をしっかりとサポートしてくれます。
具体的には、「ケアプラン」の作成や、ケアプランが適切な内容か検討する「サービス担当者会議」をセッティングして、サービス提供事業者間の調整などを行っています。

介護支援専門員の資格試験を受けるには、介護福祉士や社会福祉士、あるいは看護師や保健師などの資格を持ち、5年以上の実務実績がなければなりません。ケアマネージャーは、専門知識と経験を兼ね備えた高齢福祉のエキスパートであると言えます。

ケアマネージャーは居宅介護支援事業所に所属しています。
更に居宅介護支援事業所のほか介護施設などにも所属し、包括的な要介護者の介護保険サービス利用を支援しています。

ケアマネージャーを探すには、まず住んでいる市区町村の介護保険課、もしくは地域包括支援センターに行き、居宅介護支援事業所のリストまたは「ハートページ」をもらいましょう。
これには、介護居宅支援事業者の名称や所在地をはじめ、連絡先や受付時間、所属するケアマネージャーの人数、併設サービスなどさまざまな情報が記載されています。

地域内で介護保険サービスを実際に利用している人の口コミを聞いてみるのも良いかと思います。

ケアプランの作成

ケアプランとは、介護サービスの利用計画書のことで、介護保険適用サービスを受ける場合は必ず市区町村に提出をしなければなりません。
通常はケアマネージャーが利用者本人・家族と相談しながら作成していくことになります。
ケアマネージャーは利用者のニーズを把握し、どのような援助を行うことが自立支援につながるのかを考慮したうえで、利用すべきサービスの種類、頻度、時間などを立案します。
その際に、公的なサービスだけでなく、社会資源(ボランティアなど)の活用も視野に入れたプランを立てることも多いです。
ケアプランは作成できたら終わりというものではなく、PDCAサイクルによって見直しをしていきます。
PDCAサイクルとは、P(計画)ケアプランの作成をして、D(行動・実施)ケアプランを実行して、C(チェック・評価)ケアプラン通りに実行されているか確認をする、A(修正)ケアプラン通りになっていない部分を修正していきます。

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