レズビアン・ゲイという表現

L(レズビアン)とG(ゲイ)という言葉は、それぞれ女性同性愛者・男性同性愛者と言い換えることができます。
理解を深めるためには、ある個人の恋愛感情や性的欲望がどこに向かうかを意味する、性的指向という概念を導入します。この概念は、恋愛感情や性的欲望がどの性別に向かうか、に特に意味を限定して使われることが多いです。
この性的指向という概念の要点は、個人の性別と、恋愛感情や性的欲望の向かう先の性別は連動していない、両者は独立したものだと、ハッキリさせたことにあります。

例えば、性別と性的指向が独立しているという要点を理解していれば、ゲイは「女性的な容貌」または「女性的な性格」、レズビアンは「男性的な容貌」または「男性的な性格」というのが間違えているというのが理解できます。性別と性的指向は独立しているので、ここのケースでたまたま合致しているケースがあったとしても、それが当然の事態として同性愛者全体に当てはまることはありません。
つまり、「ゲイが女性的」であるとか、「レズビアンが男性的」であると決めつけることはできないのです。

レズビアンとゲイについて、性的指向という概念を用いて説明をしましたが、この単語そのものについて補足をしておくと、レズビアンという言葉は、女性に対する愛の詩を多く残した紀元前ギリシャの詩人サッフォーが住んだレスボス島に由来する言葉です。女性同性愛者を指す言葉として登場したのは19世期末であり、日本で使われるようになったのは戦後になってからです。

ゲイという言葉を同性愛者が自ら表現する言葉として使うようになったのは1950年代のアメリカです。日本でも同時期から男性同士の出会いを提供するバーで働く中性的あるいは女性的な装いや言葉使いを見せる男性をゲイと呼ぶようになりますが、現在のように男性同性愛者を指す言葉としてゲイが用いられるのは1990年代以降のことです。

また、女性同性愛者を指す「レズ」、男性同性愛者を指す「ホモ」という言葉は、それぞれ「レズビアン」「ホモセクシャル」の単なる省略形の言葉ではなく、同性愛者に対する侮蔑の意味を込めて使われきた歴史を持つものです。当人が自嘲や自虐として用いるならともかく、他者に対して用いるべきものではありません。
相手を傷つける可能性の少ない「レズビアン」「ゲイ」「同性愛(者)」という言葉を使うようにしましょう。

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