こんな遺言書にはご注意!その1

遺言書の代筆は可能か

自筆証書遺言では、代筆は一切認められません。たとえ署名が遺言者本人によるもので、押印が実印だったとしても、遺言書本文など他の箇所が他人の手で書かれたものであれば、その遺言書は無効になります。
遺言者本人が委任したものだとしても無効です。
遺言書に添付する財産目録については、平成31年1月31日執行の民法改正でパソコンでも作成することが可能になりました。

遺言書は、自筆による遺言であることが証明されなければその遺言は無効です。
自筆かどうかが争われた場合には、主に筆跡鑑定に頼ることになります。他人が書いたものかどうかは筆跡鑑定をすればわかってしまうので、自分で書くことが難しい場合に代筆を頼むくらいであれば、公正証書遺言で遺言を作成することがおすすめです。

では、自筆で遺言書を書きたいと思っていても、病気のため文字がうまく書けず、やむなく他人に介添えをしてもらって書いたような場合はどうなるでしょうか。こうした場合では、介添えの程度によって、遺言が有効かどうかが判断されることになります。介添えがあくまでも遺言者が文字を書くためのものであり、しかも遺言の内容に介添人の意思が介入した形跡がない場合に限って有効とされます。

遺言の文字が判読できない

遺言書が判読できない状態としては、遺言書の破損・摩滅により文字が薄れてしまって物理的に読めない場合と、自署が乱筆で文字自体が読みにくい場合の二つのパターンが考えられます。
遺言の文字が判読できない場合には、それが遺言者の意思による破棄であれば、その破棄された部分については遺言が取り消されたことになります。汚れなどの原因により判読できない場合はその箇所は無効となります。

また、これが遺言者以外の相続人や受遺者による意図的な破棄であるときは、その人は相続結核とされ、遺産を受け取る権利を失ってしまうことになります。なお、この場合は破棄された箇所も遺言としての効力は失われずに有効と扱われます。

相続人が遺言書の文字を判読できない時や、遺言書が破棄されたときには「筆跡鑑定」が必要になる場合もあります。次が癖字で判読できないような場合も、筆跡鑑定を受けることになります。

摩滅・汚損している文字については、科学的鑑定方法もあります。
また、癖字のために判読困難な場合でもあっても、草書体または慣用の崩しであれば必ず鑑定で判読が可能です。全く判読できない遺言は、遺言書の意思表示が完成していないものとして、無効とするしか無くなってしまいます。

筆跡鑑定についても争いが生じてしまったような場合には、裁判所の鑑定を仰ぐことになります。もっとも実際のところは、相続人の協議で結論を出して妥協するケースが多いようです。

このようなことにならないためにも、自筆証書遺言を書く場合には誰が見ても読める・分かる文字で書くように心がけましょう。そして、どうしても心配な場合は公正証書遺言の作成も検討すると良いです。

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