遺言を訂正する時の注意点

遺言を訂正・変更するには

遺言の加筆や訂正は一定の形式で行わないと無効となってしまったり、訂正されず原文のままの遺言になってしまいます。
内容の多くを訂正する時は、遺言書を書き直してしまった方が良いかと思います。

自筆証書遺言を訂正する場合には、加入、削除、変更の全てを次の方法によって行います。訂正方法にミスがあると、訂正がなされていないものとして扱われてしまうので、注意が必要です。

遺言書が自筆で、
①遺言書にその場所を指示する
②実際の変更をその部分に加える
③変更の場所に印を押す
④その部分について変更した旨を付記
⑤その付記について署名する

普通の文章の訂正では、その都度署名まではしないので、署名が必要であることには特に注意しておきましょう。
また、変更の場所に印を押すのも、通常行う上欄に訂正印を押すという方法ではないので気をつけたいところです。

遺言を書き直したい場合

相続財産の状態は常に変動するものなので、自分の誕生日などに毎年遺言書を書き直したり見直したりする習慣があると良いです。
そこで、全文にわたって書き直すのが大変という時には、まず基本的な遺言書を作成して、これを部分的に訂正するという遺言書を毎年書くというようにしても良いでしょう。これにより、後の遺言書と矛盾する部分については前の遺言書の該当部分が取り消されることになります。

具体的な遺言の訂正例

遺言書において、加入、削除、訂正をする時は、変造防止のために、次のような厳格なルールが定められています。

①遺言書に文字を加入する場合は、加入したところに遺言者の印を押し、削除・訂正の場合は原文が判読できるように二本線で消して、変更の文言を書き入れて、遺言者の印を押します。
この時に使う印鑑は、遺言書に押印した印鑑と同じものを使用します。
②変更した部分の左部または上部欄外に「本行八字加入五字削除」などと付記をするほか、遺言書の末尾に「本遺言書第四項第十行目八字加入」などのように付記します。
③付記した箇所に、遺言者本人が署名します。
加入、削除、訂正が上のルールに従ったものでない場合は、その変更はなかったものとして扱われます。遺言書に重要な変更がある場合には、遺言書自体を書き直してしまった方が安心と言えます。
なお、遺言書を破棄しないで撤回することや、遺言内容の一部だけを撤回することもできます。

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