直葬という選択肢

「直葬」とは、通夜や葬儀などの儀式を一切行わず、自宅や病院など死亡が確認された場所からそのまま遺体を火葬場に運び、24時間経過した後に火葬によって弔う葬式のことを言います。
別名で密葬や火葬式と言われることもあります。

直葬を行う際は、基本的に家族や親戚などの身内にだけ集まってもらい、出棺時や火葬炉の前で僧侶による読経が行われます。直葬の手順は、納棺するところまでは一般的な葬儀と変わりません。
その後通夜と告別式は行わず、すぐに出棺を行い火葬炉の前で読経が行われ火葬が始まります。
火葬には1時間ほどかかるので、火葬が行われている間は参列者は控室で待機します。
そして最後に、遺骨を骨壺に収める骨上げを行います。
直葬で最も慌ててしまうのが、遺体の安置場所の決定です。
例えば、病院で亡くなった場合、病院から火葬場に遺体を送ると考えがちですが、実際はそうはかんたんにはいきません。法律で死後24時間を経過しなければ火葬してはいけないという決まりがあるからです。
火葬場の中には一定の期間安置してくれるところもありますが、そうでないところもあるので注意が必要です。

火葬場で安置してくれないような場合に、一番良いのは遺体を一旦自宅に連れて帰ることです。
そうすると、家族だけで別れを惜しむ時間を作ることもできます。ただし現在の住宅事情では自宅に安置する場所がない人も少なくないかと思います。
そのような場合には、直葬をサポートしてくれる葬儀社に連絡を取り、相談をすることが考えられます。
葬儀社では、遺体の安置場所の提供を始め、火葬場への予約、搬送車の手配、遺体の納棺、骨壺の用意などを請け負ってもらえます。もちろん、全てを自分たちで行うこともできますが、手順の中には法律で定められている方法もありますので、葬儀社のサポートも含めて行うのが安心です。

直葬を行うメリットは?

直葬を行うことには、いくつかのメリットがあります。
例えば、一般的な葬儀に比べて、費用を大幅に抑えることができます。
一般的な葬儀の場合、大体200万円ほど予算が必要になりますが、直葬に必要な費用は、葬儀社を使う場合でも大体20万円から30万円程度です。
この金額は、会葬者の数によって違いはありますが、10人程度との場合は大体これぐらいの費用がかかるという認識で良いかと思います。
通夜や告別式を行わない分大幅な費用削減が可能になります。
ただ、直葬を請け負う葬儀社の用意するサービス内容はさまざまです。棺、位牌、骨壺、搬送車だけの格安でできるものもあれば、僧侶による日向がついているサービスもあります。

また、通夜や告別式を行わないため、参列者への挨拶や受付係など一般的な葬儀を行う際に必要な参列者への対応は直葬では必要ありませんので、亡くなった故人との大切な最後の時間を、より濃いものにすることができます。
そして、香典をもらうことがないので、香典返しをする必要がなく、かつ誰かに葬儀を手伝ってもらうということもないので、お礼の挨拶なども必要ありません。
一般的な葬儀と比べ、葬儀後にやらなければならないことが少なくなるというのは、メリットのひとつになります。

ただし、デメリットとして、参列したいと思っている人が参列できず不満を言ってくることも考えられます。このような場合に備えて直葬を行った後に弔問の機会を設けるようにするなど、身内以外の方への対応が必要になることも考えておきましょう。

残された家族は直葬を行う理由をしっかりと考えて、自分たちに一番あったサービスを選ぶようにしましょう。

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